神の訓練




◆説教個所:ヘブライ人への手紙12:1〜11

【背景】

ヘブル書はユダヤ教からキリスト教に改宗したものの、迫害のために再びユダヤ教に逆戻りしようとしている信徒に向かって、戻るなと励ましのメッセージを与えている手紙です。しかし、この手紙を受け取った人には疑問がありました。それはイエス様を信じるとなぜこんなに苦しい思いをしなければならないのかということです。神が私を愛しておられるなら、こんな苦しみに会わせるはずがない、神は私を見捨てられたに違いないと、意気消沈したために元に戻ろうとしたのです。一体、神の訓練とはどのようなものなのでしょうか。

【ポイント】

1.信仰の模範である( キリスト )を見つめ続けよう

信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。このイエスのことをよく考えてください。それすれば、あなたはこのイエス様から励ましと力をいただき、あなたの前に置かれている信仰のレースを最後まで走り抜くことができるのです。
 

2.苦難の意味を理解し、( 義の実 )を結ぼう

苦難は神に見捨てられたしるしではありません。苦難は神の裁きではなく、神が与える訓練です。私たちは信仰者でありながらどうして苦難を経験するのか、その意味を理解することによって正しい信仰者となり、義の実を結ぶ者となりましょう。

【まとめ】

どんな苦難の中にあっても、どんな試練が襲いかかろうとも、何度倒れても立ち上がり、信仰のレースを、忍耐をもって最後までゴールを目指して走り続けようではありませんか。それができるようにと、主イエスはいつもあなたのすぐそばにいて、あなたを助けておられるのです。

【中心聖句】

「肉の父はしばらくの間、自分の思うままに鍛えてくれましたが、霊の父はわたしたちの益となるように、
御自分の神聖にあずからせる目的でわたしたちを鍛えられるのです。」(ヘブライ12:10)

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