信仰のテスト
◆説教個所:ヨハネによる福音書6:1〜15
【背景】
よくご存知の五千人の給食の箇所です。これはイエス様がなさった4つ目の奇跡です。イエス様は大勢の人々を導いている最中、人々の空腹を案じて弟子達に食事の準備をするように命じます。人里離れた場所で多くの人の食料の準備をすることは容易なことではありませんが、これは彼らに対する試みであり、テストでした。これに対し、ピリポはお金がないので無理だと言い、アンデレは子供の弁当があるがこんなものでは意味がないだろうと言います。さて、イエス様が求めておられた答えはなんだったのでしょうか。共に考えましょう。
【ポイント】
1.( イエスキリスト抜き )で答えを出さないようにしよう
ピリポもアンデレも自分の判断で答えを出そうとしており、そこにはイエス様の存在がありません。人にはできませんが、神にはできると信じることこそが信仰なのです。
2.問題を( 神のところ )に持って行こう
信仰とは自分の無力さと神の力を結びつけることです。問題が起こった時、まず最初に神様のところに持って行くことを神は望んでおられるのです。神にできないことはありません。
【まとめ】
イエス様は人々の空腹を満たすためにこの奇跡を行ったのではなく、弟子の信仰をテストし、彼らがいかなる時もイエス様に頼る信仰があるか否かをご覧になろうとしたのです。
【重要聖句】
「イエスは彼らを見つめて、「それは人間にできることではないが、神は何でもできる」と言われた。」(マタイ19:26)
「こう言ったのはフィリポを試みるためであって、御自分では何をしようとしているか知っておられたのである。」(ヨハネ6:6)