恵みの相続人として生きる
◆説教個所:ヘブライ人への手紙9:1〜22
【背景】
前回は旧い契約と新しい契約についての比較でしたが、同様にここでは地 上の聖所(旧い聖所)と天の聖所(新しい聖所)についての比較が語られています。そして、天の聖所の大祭司であるキリストは、地上の聖所の祭司たちよりも優れていることを示しているのです。さらに、大祭司キリストが仲介してくださったことにより、私たちは新しい契約に生きるものとなり、遺言のように約束された永遠の財産(救い)に与ることができるのです。
【ポイント】
1.真の幕屋におられるキリストこそが( 永遠のあがない主 )である
地上の幕屋は天の幕屋の写しであって、そこには完全な救いはありません。完全なるあがないはキリストを通してしか実現できないものです。ゆえに天の幕屋で奉仕されるキリストこそが、まことの大祭司であり、この方による以外に救いはないのです。
2.キリストは新しい契約の( 仲介者 )である
あがない主であるイエス様がご自分の命を捨ててくださったことによって私たちは永遠の財産を受け継ぐようになりました。いわばキリストが仲介者(神と私たちをつなぐ存在)なのです。
【まとめ】
イエス様がまことの大祭司であり、あがない主であるがゆえに、キリストを信じる全てのものが永遠の財産の相続人となりました。今、私たちは自らの行いや能力とは関係なく、必ず恵みを受け継ぐ相続人となったのです。
【中心聖句】
「こういうわけで、キリストは新しい契約の仲介者なのです。それは、最初の契約の下で犯された罪の贖いとして、キリストが死んでくださったので、召された者たちが、既に約束されている永遠の財産を受け継ぐためにほかなりません。」