ユダの裏切りの影に
◆説教個所:ヨハネによる福音書13:21〜30
【背景】
いよいよイエス様は十字架に近づかれます。全ては神様のご計画なのですが、そのきっかけになったもっとも大きな出来事はイスカリオテのユダの裏切りです。この事件を通してイエス様は十字架にかかることになりますが、そのおかげで人々は救いへと導かれるのです。ユダの裏切りに目を留めつつ、イエス様の死の意味について考えてみましょう。
【ポイント】
1.イエス様は私たちが( 滅ぶこと )を悲しまれる
イエス様はユダを心から愛しておられたがゆえに、ユダの裏切りを悲しまれた。それは裏切られた悲しみではなく、彼が滅ぶことに対する悲しみです。それほどまでにユダを愛しておられたのです。
2.ユダの滅びの原因は( 悪魔の選択 )をしたからである
ユダの心に悪魔が入り込んだのは、イエス様の責任ではなく、ユダに問題があるのです。金を使い込み、その不正をごまかそうとする悪意が彼の心の中にあったため、彼は悪魔の選択に導かれてしまったのです。
【まとめ】
イスカリオテのユダの裏切りは確かに神のご計画であり、これを神が用いられたのです。これはユダに対する罰ではなく、ユダが憎かったわけではなく、全てはユダ自身が招いたことなのです。とはいえイエス様のユダに対する愛は変わることなく、愛し続けたのです。このような神の愛の大きさに目を向けて歩みましょう。
【暗唱聖句】
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」 (ヨハネ3:16)