キリストの型になる
◆説教個所:ヘブライ人への手紙7:1〜3
【背景】
さて、今日からメルキゼデクについてのお話が始まります。ここでなぜ著者がメルキゼデクを取り上げたのかというと、メルキゼデク自身が大変優れた大祭司だったからです。今までは、キリストは天使より勝り、モーセより勝り、アロンより勝ると違いに注目してキリストの素晴らしさが証明されたのですが、ここではメルキゼデクをキリストの型として取り上げ、両者の共通点に注目することによってキリストの偉大さを証明していきます。
【キリストとメルキゼデクの共通点】
1.王であり、祭司である
当時、油注がれる存在とされていたのは、王、祭司、預言者であり、それぞれ別々に神様から任命されるものでした。しかし、キリストもメルキゼデクもそれを複数認められる存在でした。
2.アブラハムにも勝る存在である
イスラエルの民にとってはアブラハムは信仰の源であり、イスラエルという国自体がアブラハムから始まったのです。しかし、キリストもメルキゼデクもアブラハムに勝る存在なのです。
3.父も、母も、系図もない
本来、大祭司は、アロンの直系でなくてはなりませんでしたが、その掟さえ凌駕するほどメルキゼデクは偉大でした。また、キリストもユダ族でありながら大祭司になられたという点で優れた存在なのです。
4.永遠の大祭司である
大祭司には決められた年齢制限がありましたが、メルキゼデクはその制限にとらわれない永遠なるお方であり、キリストもアルファでありオメガなる永遠のお方です。
【ポイント】
( イエスキリストの型 )になって主を証しする者になろう
人は神を見ることができませんが、神の子を見ることができます。だから、私たちは型としてイエス様を証しし、多くの人々を主の元に導いていきましょう。