神の国を味わう者の条件
◆説教個所:マタイによる福音書25:31〜46
【背景】
神の国に入るための条件が語られています。この世には善と悪が混在しています。神を信じていると語る人が誰でも神の国の恵みにあずかれるわけではないということです。それは婚宴のたとえの中で学びました。最後の裁きの時に、羊を山羊から分ける決め手になるのは、兄弟たちに対して愛の行いを行う人であるかです。愛を行うとは白い衣を着た正しい人でなくてはならないのです。
【ポイント】
1.神の国は( すべての人 )に開かれている
王は神の国に入る条件として、「食べさせ、飲ませ、宿を貸し、着せ、見舞い、訪ねてくれた。」と挙げているが、これらはいずれも偉大な業ではなく、誰にでもできることである。すなわち、神の国は全ての人に開かれており、信仰を持って行動するならば、誰でも体験できる恵みである。
2.神の国は行いではなく( 愛 )によって実現する
決して、親切な行動をしたから神の国の恵みにあずかれるわけではない。大切なのは愛である。信仰のある正しい人(37節)だったからこそ、神の国の恵みに与かれるのである。
【まとめ】
神の国の恵みに与るためには、何をしたかではなく、愛を持って生きているということが最大の条件となる。隣人を愛し、犠牲を捧げ、奉仕できる者でなくてはならないのです。
【暗唱聖句】
『 また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。あなたがたは、終わりの時に現されるように準備されている救いを受けるために、神の力により、信仰によって守られています。』