神の国とイエスキリスト
神の国の歴史④
◆説教個所:ローマの信徒への手紙 11:25〜32
【背景】
神は神の国の回復のためにアブラハム、ダビデと次々と指導者をお立てになったが、サタンはそれに対して偶像礼拝、異教の神々を侵入させ、神の国を崩壊しようと目論みます。ついに、イスラエルはアッシリア、バビロンに滅ぼされ、ついにはローマ帝国の支配に落ちることになります。しかし、神はその間も御手を動かされ、神の国の回復のために働かれ、苦しむ民に救い主を送ることを約束されたのです。そして、来られたのがイエスキリストです。神はこのキリストを通して神の国を実現しようとされたのです。
【ポイント】
1.神の国は( イエスキリスト )を信じる者の中に来る
神は様々な方法を使って神の国の再建を試みますが、イスラエルの民の不信仰のゆえに実現しませんでした。そこで、神はイザヤ書の預言通り、メシアを送ります。この救い主イエスキリストを通して神の国を回復しようとされたのです。
2.神の国の恵みは( 全ての人 )に与えられたものである
神の国はイエスキリストの登場とともに完成する予定でしたが、ユダヤ人はイエスキリストを拒絶しました。このため神の国は回復せず、将来に持ち越しになったのです。しかし、それを通して福音は異邦人にも広がっていったのです。
【まとめ】
イエスキリストの神の国回復計画は、人間の不信仰のゆえに必ずしもうまく行きません。しかし、ここにも全て計画があります。民の不信仰を用いて神様は福音を全人類へと広げられたのです。
【暗唱聖句】
「同じように、現に今も、恵みによって選ばれた者が残っています。」( ローマ 11:5 )
「神の賜物と招きとは取り消されないものなのです。」( ローマ 11:29)