幸福な人生の条件
◆説教個所:マタイによる福音書5:3〜4 松本 光弘 師 (松江福音教会)
多くの人々に感銘を与え、励ましと力を与えてきたのが、イエスさまの『 山上の説教 』です。しかし、同時に多くの人々がイエスさまの教えの標準の高さに絶望し、身を引いてしまった教えでもあります。
【ポイント】
1.心の貧しい人々は、幸いである。天の国はその人たちのものである。
幸福な人生の第一条件は、『神の前の心の貧しさ』つまり、『神の前の謙遜』にあるのです。ルカによる福音書18章9〜14節に「取税人とパリサイ人」の譬えが語られています。イエスはそのお話しを通して、神はへりくだる者の祈りに耳を傾けられる事を教えられました。
2.悲しむ人々は幸いである。その人たちは慰められる。
(1)『悲しむ』は、『死んだ人を悼み、愛する者を慕って狂うばかりに嘆く』ほどの悲しみを意味しています。
(2)神の完全な基準と究極の力に比べて、自分の弱さを認め悲しむことなのです。これは、この悲しみで終わってしまうのではなく、悔い改めに導かれ神からの慰めと力を頂くのです。(Ⅱコリント7:10)
「神の御心に適った悲しみ・・・救いに通じる悔い改め」
「この世の悲しみ・・・死をもたらす」
(3)世間にはびこる不誠実、不道徳、残酷さなど、神が悲しまれるものを神と同じように悲しむことでもあるのです。(ルカ19:41)